目標9、産業と技術革新の基盤をつくろう

世界繁栄のためには、産業を発展させ、災害などに強いインフラを開発、整備し、産業技術をさらに磨いていく必要があります。持続可能で強靭(レジリエント)なインフラへの継続的な投資は、経済成長と開発には欠かせません。科学的研究と技術革新への投資も同時に重要とされています。

 

インフラ整備による産業化の効果

産業化が雇用を生む

・製造業で雇用が1件増えると他の部門で2.2件の雇用が生まれる。

・生産加工と製造に携わる中小企業は雇用の5060%を創出。

産業に欠かせないインフラ

・水道や電気といった生活の基盤となるインフラばかりでなく、交通網や流通網、通信技術といったインフラの整備が産業の発展には欠かせない。

 

・アグリビジネス(農業と事業を組み合わせた造語)、農業に関連した経済活動は途上国の国内での農産物加工においてインフラが進めば潜在している。


アイデア1〈留職プログラム〉

NPO法人「クロスフィールズ」の留職プログラムは、「グローバルリーダーを育成できる」「新規事業の創出が期待できる」「仕事の意義を体感した留職者の熱意が伝わり組織が活性化する」と日本の企業が注目している取り組みです。社員が新興国に数か月滞在し、現地のNGOや企業と一緒に仕事で培った知識や技術を社会課題の解決に役立てます。

 

1「食品メーカー研究職」

農産物を使った食品を開発し、農家の雇用創出や生活向上に貢献。

 

2「電機メーカー研究職」

 

電機のない地域で太陽光を使った調理器具を安くつくって貧しい人でも手軽に手に入れられるようにする。


アイデア2〈クライシスマッピング〉

被害状況をネット上の地図に描いていき、情報を集めたり、救助や支援に活かす活動が「クライシスマッピング」です。

SNSの投稿、ドローンの空撮画像、カーナビや携帯電話の位置情報など、ありとあらゆる被災地のデータをボランティアたちが整理し、地図に描き加えます。

更新はリアルタイムで行われるため、スピーディーで臨機応変な救助、支援活動が可能になります。

活動が実現できたのは、Open Street Map(OSM)というネット上の地図のおかげです。

OMSは普通の地図とは違い、著作権がほぼフリーなので、世界中の人が自由に地図づくりに参加できます。