目標14、海の豊かさを守ろう

海洋汚染、なかでも近年、、国際的な課題となっているのが「廃プラスチック」が海に流入しているといわれていて、海洋生物を汚染し、やがては魚などを食べる私たち人間の健康を害するといわれています。

 

海を汚す原因

廃プラスチック

工場や家庭からの排水

ゴミなどの廃棄物

タンカーの座礁による原油の流出

 

汚染された海を守るために

地球温暖化にともなう海洋温暖化

人間による漁業

人間が出す大量のゴミ

大気や河川から流れ込んだ農薬

※海の汚染によって、生物学的に持続可能な水準範囲にある魚種資源の割合は、90%(1974年)から68.6%(2013年)にまで下がっているといわれています。

 

海を守るとりくみ

オーシャン・クリーンアップ作戦→海にV(ブイ)を並べ、巨大なV字型フェンスをつくり、海流によって流されてきたゴミをこのV字の中央に集めて定期的に回収する。オランダの高校生が発案。

海のエコラベル→環境と社会に配慮した養殖業を認証する海のエコラベル(ASC認証)。日本では、東日本大震災後に再開された宮城県南三陸町戸倉地区のカキ養殖業が初取得。

 

 

※海洋温暖化…海洋が二酸化炭素を吸収して温暖化してしまうこと。


アイデア1〈南三陸戸倉っこかき〉

2011年の東日本大震災では、宮城県南三陸町の戸倉地区で長年行われてきたカキ養殖業も大きな打撃を受けました。養殖のための筏など、必要な設備や道具が津波で流され、廃業寸前にまで追い込まれました。

養殖業は、海に養殖場をつくって行うため、海の環境に悪影響を与えるという問題があります。震災後、ゼロから再スタートするなら、元の養殖業に戻るのではなく、自然になるべく負荷をかけない養殖業を目指しました。そして、筏の数を3分の1に減らすなどの取り組みにより、持続可能なカキ養殖を実現しました。恵まれた環境の中ですべてのカキに栄養や酸素がしっかり行き渡り、従来の半分以下の期間で出荷可能なサイズに成長するようになりました。

 

この「南三陸戸倉っこかき」は、環境と社会に配慮した養殖業を認証する「海のエコラベル」であるASC国際認証を日本で初めて取得しました。筏を減らしたことで、ひとつひとつを丁寧に育てられるようになり、働き方も変化し、家族との時間もできたといいます。


アイデア2〈オーシャン・クリーンアップ〉

海上には、年間1,200万トンものゴミが流出しているという計算もがあります。

鳥や魚が餌と間違えて食べて死んだり、小さく分解されたプラスチックゴミをプランクトンが食べ、やがて人間の口に入る可能性もあります。そんな海洋ゴミをなんとかしようと2012年にオランダの高校生が発表したのが、「オーシャン・クリーンアップ」作戦です。

高校生だった創設者のボイヤン・スラットさんが、当時家族旅行で訪れたギリシャの海岸のゴミに衝撃を受けたことが始まりでした。

 

風や海流の影響で、ゴミが特定の場所に集まることに着目し、ブイを並べて巨大なV字型のフェンスをつくれば、ゴミが海流に乗り、自然にV字の中央に集まります。そのゴミを定期的に回収すればいいというものです。2014年に科学者、技術者からなるプロジェクトチームが発足し、20189月に世界初となる海洋清掃装置の実証実験がサンフランシスコから始まりました。