目標13、気候変動に具体的な対策を

気候変動を解決には、温室効果ガスの排出削減や低炭素社会へのシフトが必要です。

 

地球温暖化

二酸化炭素などの温室効果ガスは、太陽光に温められた地球が放出する熱の一部を吸収してしまいます。そのことで、温暖化が起きています。

→海面上昇、干ばつ、集中豪雨、台風・ハリケーンなどをもたらしています。

 

パリ協定(2015年採択)

産業革命以前と比べて世界の平均気温上昇を2℃未満に抑えることを目標にしています。加えて、平均気温上昇1.5℃未満を目指すことが盛り込まれ、すべての国が2020年以降の温室効果ガス削減目標の国連への提出が義務づけられました。各国は自主的に目標を定め、5年ごとに報告・レビューします。

 

トランジョン・タウン

2006年にイギリスで始まった、石油に依存しきった社会から必要最低限のエネルギーでも健康的に暮らせる社会への移行を目指した活動です。

例:市民がお金を出し合って再生可能エネルギーの発電所をつくる。

地域通貨を流通させ、自分たちの店をつくって地域経済を変える。

 

 

※気候変動…気候が様々な要因により、長い年月の間に変動すること。


アイデア1〈トランジション・タウン〉

トランジションとは、移行という意味で、石油に依存する社会から必要最小限のエネルギーでも気持ちよく健康的に暮らせる社会への移行を目指します。

「トランジション・タウン」の活動は、地域の人が力を合わせれば、実現できることが増えます。

市民がお金を出し合って再生可能エネルギーの発電所をつくったり、空き地で農作物をつくったり、地域通貨を流通させ自分たちの八百屋やパン屋をつくって地域の経済を変えていったりできます。

薄れてしまったコミュニティのつながりを取り戻すのも、この活動の大切な目的でもあります。


アイデア2〈ダイベストメント〉

アメリカのNGO、「350.org」が世界に呼びかけたダイベストメントキャンペーンは、銀行に預けたお金が、論理に反する事業や気候変動を催促する事業を行っている会社に出資を見直すものです。

貯金の預け換えや、株などの投資先の見通しを催促するような事業に投資している銀行から貯金を引き上げそうでない銀行に移します。

参加する人数が、多くなればなるほど、巨大な資本になります。

この活動が実をむすび、オーストラリアでは4大銀行がパリ協定に整合性のある投資や融資を行うと発表しました。