「SDSN(持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)」が毎年発表しているランキングです。(2019年度版参照)※1
1位:デンマーク
男女ギャップの解消、フードロスを25%削減、ゴミの再利用、完全循環型エコヴィレッジの建造
(家を建て、住み、壊すというサイクルで生まれる膨大な廃棄物をなくし、
持続可能な循環にする試みで、廃棄予定の建材を利用した「アップサイクル資材」、
100%再生可能エネルギー、年間1500万リットルの雨水利用などが盛り込まれて
いる。)
2位:スウェーデン
行政機関と国営企業の報告義務、サスティナブル企業が多い、ゴミのリサイクルを中心とした
循環型社会の推進
3位:フィンランド
34歳の女性首相誕生、閣僚の半数以上が女性、男女平等、
長期にわたるクリーンエネルギーの利用実績、イノベーションを興す技術力
4位:フランス
低所得層への光熱費の援助、水質の向上と管理を目指す「水会議」を設立、
建物をリノベーションして第三次産業用建物のエネルギーを2050年までに60%削減
5位:オーストリア
65~85歳の女性による反レイシズム運動
「Omas gegen rechts」(極右に反対するおばあちゃん)
経済規模の大小と順位に相関関係はなく、ランキングが上位の国でも、すべての目標の達成に向けて順調に進んでいる国はありません。
地球全体に与える影響力の大きい先進国は、取り組みを加速する必要があるため、社会的責任が問われています。
162か国中、アメリカは35位、中国は39位、日本は15位です。
グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書では、153か国中、日本は121位でした。これは、G7(先進国首脳会議)参加国で最下位でした。(2019年度版参照)※2
達成した目標⇨4、9
課題が残る目標⇨1、3、6、8、16
重要な課題が残る目標⇨2、7、10、11、14、15
最大の課題目標⇨5、12、13、17
※1 SDSN…「Sustainable Development Solutions Network」の頭文字を取ったグローバルなネットワークのこと。2012年、国連事務総長によって設立されたもの。
※2 グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書…国際機関「世界経済フォーラム」が発表する各国における男女格差に関する報告書。経済、教育、健康、政治の4分野のデータを、0が「完全不平等」、1が「完全平等」と指数化した「ジェンダー・ギャップ指数」で算出。