健康、医療、保健サービスは、人間生存にとっての必須要素です。
先進国・途上国、共通の課題
世界的感染症や病気に対する医療機関のサービスレベルの保持
医療サービスの充実
ワクチン・医薬品の開発
世界の医療格差
年間530万人以上の5歳未満の子どもたちが命を落としている
(その約半数は生後1か月未満の新生児)
途上国における深刻な問題
妊産婦の死亡率は、先進地域の14倍に達する
世界三大感染症といわれるマラリア、エイズ、結核も途上国中心に蔓延。
水や衛生環境の改善
病気の知識を得られるよう様々な教育支援
先進国における健康問題
生活習慣病やメンタルヘルス、たばこ、アルコールなど
(過度の飲酒、喫煙、運動不足、食べ過ぎ・偏食、肥満、ストレス、アルコール依存、神経症性障害、統合失調症、うつ病)
精神的ストレスなどが原因の「心の病」のケア、自殺防止の必要性
交通事故死の減少
実は、この「母子健康手帳」を配るシステムは世界に先駆けて日本で始まったものです。妊産婦や乳児の死亡率が高かった第二次世界大戦直後に導入されました。
この手帳からは母親が自分と子どもの健康を保つための知識を得られ、妊娠中の母体と胎児や出産時の母子の状態、子供の成長や予防接種などの健康に関する記録を継続的に書きとめ、家庭で保管しておくことができます。そして、初めて受信する医療機関でも、医師が手帳を見ればそれまでの状況を大まかに把握できます。こうした基本的な知識と継続的な記録は、母子の命と健康を守ることに役立っています。この、日本の母子健康手帳を参考にした試みが、世界の数十か国で始まっています。
アメリカの企業「Jipline(ジップライン)」は、ドローンで医薬品を届ける事業をアフリカ東部のルワンダでスタートさせました。
ドローンは飛行機型。高速で飛べ、燃費が良く、悪天候に強いです。
ドローンなら、医薬品や血液をすばやく運べる上、壊れても簡単に修理ができて、燃料費・機材費は飛行機とは比べほどにならないほど安いため、このアイデアに世界中からたくさんの投資が集まりました。
このシステムは先進国でも、災害で孤立した地域への支援物資の輸送にも期待できます。