『土用の丑の日』

夏といえば、土用の丑の日。 「丑」というのは、十二支の丑のことで、土用の期間の丑の日、ということになります。これは十二支を1日ごとに並べて いくので12日に1度回ってくることになります。年によっては2回の土用の丑の日があるときもあります。

「土用」と聞いて夏のことを思い出される方が多いと思いますが、土用というのは年に4回あります。暦の上での季節の終わりの19日間の事を指します。 夏の土用の丑の日にうなぎを食べたりすると身体が丈夫になる、という言い伝えがあります。 日本の夏は高温多湿で、夏には汗とともにビタミンB1が流れ出てしまいます。 ビタミンB1というのは神経や筋肉の働きを助ける働きを持っているため、これが疲れやすくなる原因にもなっています。 うなぎには、良質なたんぱく質と ビタミンB群を多く含んでいる、夏にぴったりの効率の良い食べ物なのです。


『シモフリタナバタウオ』

食用ではないのですが、七夕にちなんで、観賞用として観ることができる「シモフリタナバタウオ」をご紹介します。

西太平洋域やインド洋などに分布していますが、日本では奄美大島より南に分布していて、かなり変わった体つきをしています。 体の地色が茶褐色で、白い斑点が多数あることから、彗星やほうき星とも呼ばれていて、その様から「タナバタ」と名前についているそうです。 今では水族館でもよく見かけますので、ぜひ、注目してみてください。


魚のことわざ:トビウオ

6月はトビウオも旬だそうです。ことわざではないのですが、トビウオの漁を占う言葉で、「一尾飛ぶと下に千尾」という言葉があります。 一尾は「氷山の一角」。万と数えられる魚の中で、空を飛べるのはトビウオただ一種です。

黒潮に乗って日本近海に現れるトビウオ科の魚は約20種といわれています。 塩焼き、すり味、竹輪、蒲鉾等で親しまれてきました。


魚のことわざ:アユ

鮎(アユ)のことわざに、「鮎の太りと麻の太りと連れている」というのがあります。 鮎と麻は目に見えて大きくなる、という意味合いの石川県地方のことわざだそうです。

鮎はアユ科の一年魚。麻はクワ科の一年草です。一年という短い期間で使命を達成するため、ボヤボヤしてはおられない、春に生じて秋には子孫を残し、あっという間に短い一生を終える鮎にちなんだ諺です。 6月にはいると、鮎のおいしい季節。塩焼きが今も変わらず人気です。


魚のことわざ:カツオ

もうすぐ5月、初鰹が本州中部でも漁が始まるころです。

鰹は鮮魚の状態以外にも、生節(なまぶし)または生利節(なまりぶし)と呼ばれるフィレ状におろしたものをゆでたり燻製にした状態のものや、鰹節としても流通されています。

「鰹掻(か)こなら形(なり)掻けよ」ということわざがあります。 これは、鰹節をかくなら、力を入れずに薄く細かく削れ、という戒めのようで、薄く細かく削ったほうがダシが良く取れるため、「花鰹」とも呼ばれています。

また、猫も鰹節が大好き、ということから、「猫に鰹節」ということわざも。 これは、猫のそばに好物の鰹節を置く意から、油断できない状況のたとえとされています。


魚のことわざ:ニシン

2月4日は立春、まだまだ寒い日が続きますが、暦の上では春がやってきます。

ニシンは産卵期は春から初夏で、この時期の鰊(にしん)は油がのって美味しいのです。 別名「春告げ魚(はるつげうお)」 とも呼ばれています。

そんなニシンのことわざで、「鰊(ニシン)に昆布」や「ウドと鰊」ということわざがあります。 夫婦の仲の良いことのたとえ、お互いにいっしょに使うことによって、うまみが生み出されるということ。 つまり、この様に「出会い」、「よい組み合わせ、よい配合」の意味に使われるそうです。


魚のことわざ:カキ

カキの旬は、真牡蠣は冬、岩牡蠣は夏です。

これは、ことわざではないのですが…西洋のほうではこのような言葉があるそうです。 Oysters are only in season in the 'r' months. 「カキの季節は"r"のつく月だけ」 つまり、1~4月、9~12月、ということになります。(例:January) 特に、今の時期美味しい真牡蠣は、夏場は産卵期にあたるため、身が痩せていて美味しくない上に、菌の繁殖が活発になるため、食中毒の危険が増します。 そのため、日本では「牡蠣を食うのも花見まで」と言われたりします。

日本にはおよそ25種類のカキが獲れるそうです。主なものは、広島の養殖カキで有名な「真牡蠣」をはじめ、有明海などで獲れる「すみのえ牡蠣」(有明牡蠣)、ナガガキ、イタボガキ、ワニガキ、岩牡蠣などがあります。


『鞴(ふいご)祭り』

「鞴(ふいご)」を使い火を扱う鍛冶職、鋳物師などの人びとが行う行事のことです。

11月8日は《鞴祭り》の日。この日は、神社のお札を仕事場に貼り、鞴を清めて注連縄を張り、 お神酒や餅を供えます。 商売道具である鞴の労をねぎらって年に一度はそれを休ませ、火の安全と仕事の繁栄を祈願するというのが このおまつりの目的です。

そして、このおまつりに欠かせない重要なアイテムが、“ミカン”。 酸を持つミカンの木は、鍛冶屋の家の庭には植えなかったそうなのです。 そんなミカンを(鞴を使わない日だからこそ)あえて供えることで、仕事を休むしるしとしたのかもしれません。 また、《鞴祭り》のミカンを食べると、風邪にかからないと信じられていたため、門前で盛大にまいたり、 近所の子どもたちにふるまってきたそうです。 日本特有の素晴らしい文化、大切にしたいです。


魚のことわざ:サンマ

秋の旬の魚といえば、やはり「秋刀魚(さんま)」ですね。 字が当てられるように、秋に大量に獲れる魚です。

「秋刀魚(さんま)が出ると按摩(あんま)が引っ込む」 秋刀魚(さんま)は旬である秋に、脂がのっておいしくなり、しかも安く手に入るので、 庶民の間では昔からよく食べられました。 秋刀魚には栄養が豊富に含まれているので、食べた人々は元気になり、按摩(あんま)に行かなくなるほど 病人が少なくなったということわざが生まれたそうです。

主な栄養素として健康効果に期待できるものは、不飽和脂肪酸の一種である「EPA(エイコサペンタエン酸)」、 必須脂肪酸の一種である、「DHA(ドコサヘキサエン酸)」、良質な「たんぱく質」、「カルシウム」。 また、美容効果の高い「ビタミンA」、「ビタミンE」、「ビタミンB2」も含まれています。 美味しいだけでなく、栄養価の高い秋刀魚を、この季節たくさん味わいましょう。


魚のことわざ:キス

6月から9月、鱚(キス)の美味しい季節です。

「夏の鱚は絵に描いたもので食え」と言われるほどです。 栄養面はタンパク質が豊富で、脂質が少なめです。亜鉛やカリウム、ビタミンD、E、マグネシウムを含んでいます。そして他の魚に比べて葉酸が多く含まれています。

産卵前の6月頃のキスは脂がのりながらも、くせがなく天ぷらやフライなどの揚げ物はもちろん、 干物でも上品な味が楽しめます。 鮮度がよければ刺身や塩焼き、南蛮などが美味しいです。


魚のことわざ:ヒラメ

3月は暖かくなる季節ですね。でも、寒中においしかったのに、この時期になって味が落ちる魚があります。「3月ひらめは犬も食わぬ」。このことわざには「ガツガツしている犬も食べ飽きるほど多く獲れる」という意味と、「身が水っぽくなってまずく、旬(しゅん)はずれになる」という意味が含まれているそうです。

大体、平目は鰈(かれい)に似た魚ですが、俗に「左平目に右鰈」というように、両眼が体の左側にあって鰈とは逆。平目は春が産卵期でたくさんとれる上に、味も落ちるんです。犬でさえ食べ飽きて見向きもしない、というわけですね。

これと似たことばに、岩手には「猫またぎ」ということばがありました。鮭は岩手では沢山とれ、魚好きの猫でさえ、またいで行く、といった意味です。こちらは鮭の豊富にとれることを自慢したことばですが、川を上るこの時期、腹子や白子に栄養を取られ、身が痩せ味が落ちるといわれてます。


『かまとと』の語源

よく、女性がうぶらしく振舞う女性を指摘する言葉として使用されますが、この言葉の語源は「蒲鉾はトト(魚)から出来ているの?」という文句から出来た言葉で、知っているのに知らないふりをする事を意味します。江戸時代末期の上方の遊郭で使われ始めた言葉のようです。